第29回日本ロボット学会学術講演会rsj_sit

併催行事・特別行事・特別講演

以下に、併設行事・特別行事・特別講演について示します。

 

併設行事スケジュール

併設行事スケジュールを以下に示します。

 

月日 イベント 時間 会 場
9月6日(火) ・第65回ロボット工学セミナー 10:30-18:00 芝浦工業大学
・震災対応ロボティクス・シンポジウム 13:00-16:00
9月7日(水) ・チュートリアル:海外研究用ロボットチュートリアル
、マイクロマウス競技デモンストレーション
13:00-17:30 芝浦工業大学
9月8日(木) ・IHIフォーラム、
・東京都高齢者支援技術活用促進研究会と産業化支援
8:30-17:30 IHI豊洲ビル
ロボット体験教室 8:50-10:10 芝浦工業大学
・特別セッション1:   産業・社会・教育のイノベーションを推進するには 13:00-14:30 IHI豊洲ビル
9月9日(金) ・IHIフォーラム、
・東京都高齢者支援技術活用促進研究会と産業化支援
8:30-17:30 IHI豊洲ビル
ロボット体験教室 14:00-16:00 芝浦工業大学
・特別セッション2:  有本卓 元RSJ会長から若手研究者へのメッセージ 15:00-17:00 芝浦工業大学
・チュートリアル:  インターネットを利用したロボット サービス基盤としてのRSNP講習会5 15:00-17:00 芝浦工業大学

 

 

 

特別行事スケジュール(会長挨拶・表彰式,特別講演,懇親会)

特別行事スケジュール(会長挨拶・表彰式、特別講演、懇親会)を以下に示します。

■会長挨拶・表彰式

 日時: 9月8日(木)15:00-15:50
 会場: 大講義室(交流棟6階)

■特別講演

 日時: 9月8日(木)16:00-17:00
 会場: 大講義室(交流棟6階)
 タイトル:  「サイバニクスを駆使したロボットスーツHALの現状と近未来」
 講師:  山海 嘉之 教授 (筑波大学、CYBERDYNE株式会社 CEO)

■懇親会

 日時: 9月8日(木)18:30-21:30
 会場: ヴァンテアンクルーズ

 

特別講演概要

特別講演概要

「サイバニクスを駆使したロボットスーツHALの現状と近未来」

筑波大学 教授
山海 嘉之

 

【サイバニクス】は,サイバネティクス,メカトロニクス,情報科学を中核として,IT技術,ロボット工学,脳・神経科学,生理学,行動科学,心理学,法学,倫理学,感性学を融合複合した新しい研究領域であり,人間とロボット(RT)と情報技術(IT)の機能的,有機的,社会的融合複合分野の開拓を推進するものである.これまで,人々と密接に関わる医療現場や日常生活空間における最先端人支援技術の研究開発・実用化を推進してきたが,ロボットスーツHAL (Hybrid Assistive Limb)はその先駆的成果であり,身体に装着することで身体機能を支援・増幅・拡張することができる世界初のサイボーグ型ロボットである.人が筋肉を動かそうとしたとき,脳から運動ニューロンを介して筋肉に神経信号が伝わり,筋骨格系が動作するが,その際に,微弱な生体電位信号が皮膚表面に漏れ出てくる.HALは,装着者の皮膚表面に貼付けられたセンサでこの信号を読み取り,その信号を基にパワーユニットを制御して,装着者の筋肉の動きと一体的に関節を動かす.これによって,人間の手足の動きを支援することができる.HALを用いると,筋力が低下した高齢者や運動機能に障碍を有する患者のリハビリテーション支援や動作支援,介護支援,重作業支援,エンターテインメントなどさまざまな分野への応用を期待できる.すでに世界トップの実績と先進性を誇るロボットスーツHALは実用化のために産学官民の新連携の体制,即ち,病院・施設・行政・ユーザー・関連企業とともに,実運用を通して基礎から実際までの研究開発サイクルを加速させ,イノベーション技術のスパイラルアップが行える体制にあって,基礎研究開発・実用化運用が進んでいる.さらに,日常生活での人支援技術として今後重要となる安全技術の研究開発を推進し,安全・安心に生活できる「健康長寿社会」の創造に向けた挑戦を行い,社会に研究開発成果を還元することに注力している.本講演では,新しい研究分野であり健康長寿社会を支える最先端テクノロジーである【サイバニクス】を駆使したロボットスーツHALを中心とした最先端人支援技術に触れながら,その最前線や今後の展開について事例を交えて述べるとともに,未来開拓にむけた挑戦について言及する.

 

併催行事:震災対応ロボティクス・シンポジウム

併設行事: 震災対応ロボティクス・シンポジウム

日時:  2011年9月6日(火) 13:00-16:00
場所:  特別講演室(交流棟6階大講義室)
対象:  一般(だれでも無料で参加できます)
協賛:  対災害ロボティクス・タスクフォース

■開催要旨:
東日本大震災およびそれに伴い発生した東京電力福島第一原子力発電所の事故の対策において,無人化施工などの遠隔操作技術を含むロボット技術がすでに導入されており,また今後も,復旧を含む中長期にわたる計画において,その適用が期待されている.しかるに,これまで国内で開発されてきたロボット技術が,スムースに活用できたかといえば,必ずしもそうではなかった.本シンポジウムでは,これまで,東日本大震災および原子力発電所の事故対策として用いられた技術や,現在産官学で検討されている取り組みについて紹介するとともに,ロボット技術活用における問題の検証を行い,今後の課題解決をいかに進めるべきかについて議論を行う.

■概要:

■プログラム
震災対応ロボティクス・シンポジウムプログラム

平成23年9月6日(火)13:00-16:00
(プログラムは若干変更される可能性があります)

13:00-13:05 挨拶(5分)
  川村会長(立命館大学)

13:05-13:55 災害に対する備えとしてのロボット技術
ロボットビジネス推進協議会における検討(10分)
  石黒 周(MOTソリューション)
経済産業省における災害対応ロボット応用技術開発(仮題)(10分)
  藤木俊光(経済産業省製造産業局産業機械課)
産業競争力懇談会プロジェクトにおける検討(10分)
  淺間 一(東京大学)
産業競争力懇談会プロジェクトWG2(無人化施工)における検討(10分)
  鶴岡松生(鹿島建設)
産業競争力懇談会プロジェクトWG3(原子炉解体)における検討(10分)
  齊藤莊藏(日立GEニュ-クリア・エナジー)

13:55-14:45 東日本大震災におけるロボット技術の適用
原子力発電所における事故対応で活用されているロボット技術(10分)
  淺間 一(東京大学)
福島第一原子力発電所へのQuinceの導入(10分)
  小柳栄次(千葉工業大学)
青森・岩手・宮城県でのロボットを用いた震災対応活動と今後の課題(10分)
  松野文俊(京都大学)
遠隔操縦機ROVによる水中探索(10分)
  浦 環(東京大学)
セラピー用ロボット・パロによる震災等被災者・支援者等に対する心のケア(10分)
  柴田崇徳(産業技術総合研究所)

14:55-16:00 パネルディスカッション:災害時にロボット技術をスムースに導入するための課題
日本における原子力ロボットの取り組み(10分)
  淺間 一(東京大学)
これまでの海外の取り組み(10分)
  間野隆久(製造科学技術センター)
災害対応に求められるロボット技術(10分)
  大須賀公一(大阪大学)
対災害ロボティクス・タスクフォース(10分)
  中村仁彦(東京大学)
ディスカッション(25分)
  モデレータ:淺間 一(東京大学)

 

併設行事: 第65回ロボット工学セミナー 実用ロボット-誕生秘話と今後の展望

併設行事: 第65回ロボット工学セミナー
実用ロボット-誕生秘話と今後の展望

日時:  2011年9月6日(火) 10:30~18:00
場所:  講演室F(交流棟4階401室), 講義室G(交流棟4階402)
対象:  一般(事前登録が必要です)
定 員: 80名(定員になり次第締め切ります)
参加費:  会員/協賛学会員8,400円,学生(会員,非会員問わず)4,200円,会員外12,600円(税込)

最新の情報は下記URLにてご確認ください。
http://www.rsj.or.jp/events/Seminar/2011/RSJ_Sympo_65.htm

■オーガナイザー:
日高 洋士(富士通研究所),十倉 征司(東芝)

■口上:
近年,ロボット技術への関心や期待は非常に高く,ロボットに関する研究・開発は世界中で盛んに行われ,その成果は飛躍的に進歩しています.しかし,ロボット技術を実用化し,広く普及させるためには,高度な技術の実現だけでなく,法規制・安全性・コストなど様々な問題を克服する必要があります.そこで本セミナーでは,既に実用化した,あるいは実用化を見据えたロボットについて,開発中に直面した問題や課題,克服事例の紹介と市場における今後の展望を解説頂きます.

■講演内容:

10:30-10:35         <開会挨拶・講師紹介>

第1話 ロボット市場の現状と次世代ロボット普及への課題
10:35~11:15  社団法人日本ロボット工業会 専務理事 冨士原寛
現在ロボット市場の大半は産業用ロボットである.国際ロボット連盟の統計によれば,2009年末に全世界で稼働している産業用ロボットは102万台で,年間出荷台数は10万台を超える.他方,サービスロボットの販売は,家庭用の掃除ロボットや娯楽ロボットを除くと累計でも8万台未満である.政府は,我が国のロボット産業は2035年に9.7兆円まで市場拡大し得るとの予測を示し,産業構造ビジョン2010においてロボット産業を戦略5分野の一つに位置づけた.しかし,現状を見る限りその水準の達成は容易ではない.本講演では,次世代ロボットの普及促進上の課題について述べる.

第2話 ロボット掃除機 ヒット商品の裏側
11:15~12:15  セールス・オンデマンド株式会社 取締役 徳丸順一
「Change the world. われわれの技術で世界を変える」というマサチューセッツ工科大学(MIT)発のロボット開発ベンチャー アイロボット社の理念の元,2002年に誕生し米国で大ヒットしたロボット掃除機「ルンバ」.これまで存在しなかった家庭用ロボットカテゴリー商品であるルンバは,日本では当初消費者からまったく受け入れられなかった.そのハードルをひとつひとつ,どのように乗り越えて,日本のマーケットに根付かせていったか,また日本の消費者のパーセプション変化を,アイロボット社,及びルンバ以外のアイロボット社のロボット達と共に紹介する.

12:15~13:15       <休憩(昼食)> <展示デモ>

第3話 大和ハウスのロボット事業と実用化に向けた課題
13:15~14:15  大和ハウス工業 ロボット事業推進室長 田中一正
大和ハウスでは,生活支援ロボットのプロバイダーとして又メーカーとして,人のためになり社会が必要とするロボットの普及に注力し,ひとが心豊に生きる社会を目指している.そんな日本の社会に必要なものを三点あげると,一点目が障がい者・高齢者の自立を支援するロボット技術である.当社が販売している人支援  ロボットスーツ「HAL」(Hybrid Assistive Limb),メンタルコミットロボット「パロ」などがそれである.二点目は女性・高齢者の社会進出支援(生産重作業支援).三点目は居住環境内でのIRT技術の導入(見守り・健康管理・家事支援・省エネなど)である.これらの話題に加え,住宅メーカーとして開発した建物点検診断補修ロボットを紹介する.

第4話 医療福祉ロボットシステムの実用化の開発現場
14:15~15:15  パナソニック(株) ロボット事業推進センター 参事 北垣和彦
高齢社会のくらしに向けて,パナソニックでは医療福祉ロボットシステムの事業化に挑んでいる.一人ひとりのいきいきとした毎日や医療・介護施設の良好な経営への貢献を目指し,ケアを必要とする人の自立や,ケアを提供する人のケア業務を支援するロボットシステムをこれまで開発してきた.開発の中で,ケア当事者の困りごとの解決案を形にしただけのものから真に望まれるものへと前進するために行ってきた,構想検討や有用性検証,安全性やユーザビリティの追求,ソリューションの考え方の深堀りなど,具体的な取組について紹介する.

14:15~15:30   <休憩>

第5話 役立つロボット作りを目指して
15:30~17:00  株式会社テムザック 代表取締役  髙本陽一
実用ロボットは新産業であり,技術開発はもちろんのこと,拡販ひとつをとっても,白地図すらない白紙である.テムザックは,それでも過去にも現在にもない未来を創造しようと企んでいる.これまでに,レスキューロボット,受付案内ロボット,家庭用お留守番ロボットなど約30種類のロボットの開発を手がけ,ユーザーの要望に応えてきた.これらのロボット開発を例に,実用化に向けた取組みを紹介する.

17:00~17:05   <閉会挨拶>

17:05~18:00   <展示デモ>
昼食休憩時間および講演終了後,第2話~第5話に関連するロボットの動展示・操作体験・ビデオ展示を実施致しますので,講演とあわせてご覧下さい.

本件に関する連絡先
――――――――――――――――――――――――
一般社団法人 日本ロボット学会  ロボット工学セミナー係
〒113-0033 東京都文京区本郷2-19-7 ブルービルディング2階
TEL 03-3812-7594 FAX 03-3812-4628
seminar@rsj.or.jp

 

併設行事: IHIフォーラム

併設行事: IHIフォーラム

日時:  2011年9月8日(木) 8:30-17:30、9日(金) 8:30-17:30
場所:  IHI豊洲ビル低層棟1F アトリウム
対象:  IHI関係者を対象としますが一般の方の見学も受け入れます

■概要:
「繋がる 広がる 未来(あす)への可能性~見上げた空に映る未来を目指して~」をテーマに株式会社IHIでの各種活動を広く紹介します.本年度は3回目の開催となり,「エネルギー・環境」,「工場・ものづくり」,「安全・安心」の分野に分けて,研究開発から製品までの紹介をパネル,模型,映像などで紹介します.また,今回はSIM-Driveから先行開発車事業第1号の車両「SIM-LEI」をお借りして展示いたします.

同じ会場にて,ロボット学会展示として,CYBERDYNE株式会社のHALの静態展示,およびセグウェイの動態展示を実施します.

IHIフォーラム資料ダウンロード

 

併設行事: 東京都高齢者支援技術活用促進研究会と産業化支援

併設行事: 東京都高齢者支援技術活用促進研究会と産業化支援

日時: 2011年9月8日(木) 8:30-17:30,9日(金) 8:30-17:30
場所: IHI豊洲ビル低層棟1F アトリウム
対象: 一般(自由に見学できます)

■概要:
高齢者支援技術活用促進研究会で取り組んだ東京都のプロジェクトの成果である試作品の展示を実施します.一人暮らしの高齢者や高齢者専用住宅において,ロボットを活用した見守り・孤立防止・介護予防を可能にし,高齢者が「支えられる存在」から「社会を活性化する存在」になるよう,薬箱やロボット,車椅子の開発を進めています.さらに産業化の基盤強化に向けて,地域産業と連携し,ロボット産業コミュニティの形成を目標としています.

■展示内容:
1)ユビキタスセンサとインテリジェント薬箱による高齢者見守りシステム
 筑波大学 中内靖准教授

2)生活の見守り支援ロボット
 首都大学東京 山口亨教授,久保田直行准教授

3)ZigBeeセンサネットワーク融合の見守りロボット
 株式会社システムクラフト,首都大学東京 山口亨教授

4)スマート・ロボット:見守りロボットのスマートフォン化
 首都大学東京 久保田直行准教授

5)車椅子の見守り:転倒検知のスマートフォンロボット
 サンリツオートメーション株式会社, 首都大学東京 新田收教授

 

 

併設行事:  ロボット体験教室

併設行事: ロボット体験教室

日時:  2011年9月8日(木) 8:50-10:10,9日(金) 14:00-16:00
場所:  講演室A(教室棟3階301室),講演室O(教室棟5階503室)
    体験は教室棟1階(テクノプラザ)
対象:  豊洲北小学校6年生,深川第五中学校1年生

■概要:
近隣の小中学校の授業の一環として,ロボットの体験教室を開催します.題材としてマイクロマウスを取り上げ,マイクロマウスの仕組みについて解説します.動作原理を学んだあと,クラス対抗で迷路を組みかえて,マイクロマウスの動きについて実体験で理解します.
また,ロボット学会会場を見て,学術会議の雰囲気を感じてもらいます.

 

 

併設行事:  特別セッション1 「産業・社会・教育のイノベーションを推進するには」

併設行事:  特別セッション
「産業・社会・教育のイノベーションを推進するには」

 
日時: 9月8日(木) 13:00~14:30
場所: 豊洲IHIビル低層棟 3階 001研修室
対象: 本セッションは、公開行事として、一般の参加者も受け入れます

■概要:
今後の日本の持続的な産業発展に向けて、技術開発・人材育成・社会変革にどのように取り組んでいくべきかについて議論する場を設けます。日本の将来に向けての高等教育のありかた、世の中を支えるための技術の方向性、そしてロボットがどのように社会を変えていくかについて、考えていきます.3人の講師から話題提供をいただき、参加者と議論する場を設けます.

■司会: 
水川 真 様 芝浦工業大学工学部長
第29回日本ロボット学会学術講演会実行委員長

■プログラム:

13:00~13:20 講演1 持続可能なイノベーション創出能力の強化に向けて
~教育と科学技術とイノベーションの三位一体推進を~
講師 柘植 綾夫 様 芝浦工業大学学長 日本工学会会長

13:20~13:40 講演2 知の統合とロボティクス
~システムの科学と技術によるイノベーションの推進~
講師 川村 貞夫 様 日本ロボット学会会長 立命館大学理工学部教授

13:40~14:00 講演3 日本の製造業とロボット産業の来し方行く末
~社会の価値を高める産業技術のイノベーション推進~
講師 小平 紀生 様 日本ロボット学会副会長
三菱電機(株) FAシステム事業本部機器事業部主管技師長

14:00~14:30 パネルディスカッション

 

 

併設行事:  特別セッション2 「有本卓 元RSJ会長から若手研究者へのメッセージ  ~ロボットの知能・巧みさへの挑戦~  」

「有本卓 元RSJ会長から若手研究者へのメッセージ
   ~ロボットの知能・巧みさへの挑戦~    」

日本ロボット学会 第7代(1995年度,1996年度)会長 有本 卓

日時: 2011年9月9日(金) 15:00~17:00(セッション3J3)
場所: 講演室J(教室棟4階405)
対象: 学術講演会参加者 (特に,若手研究者・学生の皆さんの聴講をお勧めします.)
司会: 吉見 卓 芝浦工業大学教授,第29回日本ロボット学会学術講演会実行副委員長

■概要:
日本ロボット学会第7代会長の有本卓先生は,長年にわたり,ロボティクスの根幹となる理論的研究に勢力的に取り組まれて来ました.本年3月末日で,立命館大学総合理工学研究機構客員教授の任期を終えられた現在もなお,先生はご自宅で精力的に研究活動を継続されていると伺っております.いついかなる時も真摯かつパワフルに物事の本質を追い求め続けていらっしゃる先生の研究への取り組み姿勢に,これまで感銘を受けた会員は少なくないのではないでしょうか.先生の研究に対するお考えや,日本ロボット学会会員に向けたメッセージは,本年1月に発行された日本ロボット学会誌(Vol.29,No.1)に,インタビュー記事として掲載されていますが,今回の学術講演会においては,先生から直接さらに深くお話しを伺える,特別セッションを企画いたしました.先生の,ロボットの知能・巧みさに関する最近の研究成果から,最近お考えになっていること,さらに日本ロボット学会の若手研究者,学生の皆さんへ向けたメッセージなどを存分にお話しいただくとともに,参加者からの質問にもお答えいただく,興味深いセッションになります.特に,若手研究者・学生の皆さんの多数の参加を期待いたします.

■有本 卓先生略歴:
1936年広島県生まれ.1959年京都大学理学部数学科卒業,同年沖電気工業(株),1962年東京大学工学部助手,1967年同講師,1968年大阪大学基礎工学部助教授,1973年同教授,1988年東京大学工学部計数工学科教授,1997年立命館大学理工学部ロボティクス学科教授,2007年立命館大学総合理工学研究機構客員教授,2011年より立命館大学総合理工学研究機構客員研究員.工学博士.1995~1997年日本ロボット学会会長,1983年IEEE Fellow,他.IEEE Third Millennium Medal,紫綬褒章受章,IEEE RAS Pioneer Award,ASME Oldenburger 賞他受賞.(日本ロボット学会名誉会員)

 

 

併設行事: チュートリアル  インターネットを利用したロボットサービス基盤としてのRSNP講習会5

併設行事: チュートリアル 
インターネットを利用したロボットサービス基盤としてのRSNP講習会5

日時: 2011年9月9日(金) 15:00-17:00
場所: 講義室D(教室棟3階304)
対象: 学術講演会参加者 (セッション3D2 インターネットとロボットサービスの聴講を推奨する)
定員: 40名
参加申込: 産業技術大学院大学 加藤由花 yuka@aiit.ac.jp までご一報下さい
(当日,定員に余裕のある場合は事前に連絡がなくとも参加可能です)
URL:http://rsi.c.fun.ac.jp/Plone/rssr/event/event2011-4

■概要:
ネットワークを利用したロボットサービスとサービスロボット研究専門委員会は,ロボットサービスとサービスロボット用アプリケーションの拡大を目指して2010年3月に発足した.研究会では,ネットワーク技術や通信プロトコルの仕様,ネットワークサービスにおけるロボットの活用,新たなサービスロボットのアプリケーション,さまざまなロボットの標準規格との連携などについて調査・研究を行っている.本チュートリアルは,ロボットサービスイニシアチブ(RSi) の協力を得て,RSiの定めたRobot Service Network Protocol(RSNP)の使い方に関する講習会を実施する.

(注)講習会に参加される方は,ノートPCとUSBカメラ(ノートPCに内蔵のカメラでも可)をご持参ください.ノートPCは,Windows XP以降,無線LAN等でインターネットに接続可能,USBメモリまたはDVDの読み込みが可能なものを用意して下さい.

■プログラム:
(1) RSNPライブラリとサービス実装方法(15分)  村川賀彦(富士通研)
(概要)サービス開発の基盤として,ロボットサービスイニシアチブ(RSi)で策定したRobot Service Network Protocol(RSNP)に基づき実装したライブラリの説明とライブラリを利用したサービスの作成例について紹介する.  

(2) RSNPライブラリを利用したロボットの開発実習(1時間30分) 加藤由花,土屋陽介(産技大)
(概要)参加者の方に持参頂いたノートPCとUSBカメラを用い,実際にロボットクライアント(RSNPの見守りサービスに接続するクライアント)を作成しながら,RSNPライブラリの使い方を学習する.ロボットクライアントは,ロボットの状態を定期的にサーバへ通知する機能,USBカメラで撮影した画像を定期的にサーバに送信する機能を持ち,撮影した画像はRSNPサーバ上に実装されたRSiロボットマップからの参照が可能である(下図参照).

RSNPライブラリを利用したロボットの開発実習

 

 

併設行事: チュートリアル 「 海外研究用ロボットチュートリアル」 、  
マイクロマウス競技デモンストレーション

併設行事: チュートリアル 
海外研究用ロボットチュートリアル

日時: 2011年9月7日(水) 13:00-17:30
場所: L室(407)
対象: どなたでもご参加いただけます。
備考:時間内出入り自由。実機がきます。
担当:株式会社アールティ

時間13:00~14:00 WillowGarage Turtlebot チュートリアル
時間14:10~15:00 Aldevaran Robotics NAO チュートリアル
時間15:30~17:30 ROBOTIS DARwin-OP チュートリアル

===概要===
時間 13:00~14:00
ロボット: Turtlebot (WillowGarage)
講師: WillowGarageと調整中
言語:未定、英語か日本語
(WillowGarageから直接Skypeによる英語での講演の可能性あり)

チュートリアル概要:
Turtlebotは、WillowGarageが開発した掃除ロボットルンバを改造した2輪駆動のロボットです。チュートリアルでは、Turtlebot Corekitの組み立て方、Turtlebotのインストール、ROSの使い方の概要についてご紹介します。

時間:14:10~15:00
ロボット:Nao (Aldebaran Robotics)
講師:中川友紀子(㈱アールティ)
言語:日本語
チュートリアル概要:
2足歩行ロボットNAOは、アルデバランロボティクスが開発したフランス生まれの身長60cmのロボットです。チュートリアルでは、NAO のモーションエディタChoregrapheの使い方、PythonやC++、C#によるプログラミングの紹介、国内外の研究動向などをご紹介します。

===15:00~15:30 休憩===

時間:15:30~17:30
ロボット: DARwIn-OP(Robotis)
講師:Inyong Ha(Robotis)
言語:日本語

チュートリアル概要:
2足歩行ロボットDARwIn-OPは、アメリカで開発されたオープンソースのロボットです。(生産はRobotis(韓国)が担当)チュートリアルでは、DARwIn-OPの使い方、プログラミング、海外での研究動向について開発者自身がご紹介します。

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また、1階の展示室では、マイクロマウスのクラシック競技のデモ
を行っております。初心者向けのキットでのデモになりますので、
ご興味のある方はぜひお越しください。

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詳細は、以下の資料をご覧ください。

<資料ダウンロード>

 

お問い合わせ先

 

 

問い合わせ先:
<実行委員会(企画運営関連)> 
E-mail: rsj2011committee@ccr.tsukuba.ac.jp