オーガナイズドセッション(OS)・展開セッション(DS)・ストラテジックセッション
(SS)の概要を以下に示します.各オーガナイザのメールアドレスにつきましては,
[at]を@に置き換えてご覧願います.
OS1: 車輪倒立振子型ロボット
- オーガナイザ
島田 明(芝浦工業大学)
- 連絡先
ashimada [at] sic.shibaura-it.ac.jp
- 概 要
車輪倒立振子型ロボットは高い姿勢を維持したまま狭い占有面積での自由な移動が可能です.セグウェイの登場以降,世の中へ広く知られるようになりました.その形態は平行二輪型ばかりでなく,一輪車,一輪樽型車輪等,様々なタイプのものが研究・開発の対象になっています.しかし,この車輪倒立振子型ロボットの研究は基礎面でも応用面でもまだまだ発展途上にあり,車輪型でない倒立振子による研究も含め,さらに継続発展させていく必要があると考えます.本テーマに関係する多くの研究者・技術者が集い,発表及び討論をすることは意義深いことと考えます.
OS2: ロボット聴覚
- オーガナイザ
中臺 一博((株)ホンダ・リサーチ・インスティチュート・ジャパン(HRI-JP/東工大/早大)),
奥乃 博(京都大学),公文 誠(熊本大学)
- 連絡先
nakadai [at] jp.honda-ri.com
- 概 要
ロボットが日常環境で人と自然にインタラクション・コミュニケーションを行うためには,聴覚機能を中心とした情報処理が必須である.ロボット聴覚およびその周辺技術・応用技術全般を扱う下記のテーマを扱う.
- 音環境理解 (音声・楽音・環境音を含む聴覚による情景分析・知覚・理解)
- 聴覚機能のための音響技術(音源定位,追跡,分離,アクティブオーディション,マイクロホンアレイ)
- ロボットのための実環境処理(音声認識・音楽認識・環境音認識)
- 人・ロボットインタラクション(音楽ロボット・コミュニケーション・対話)
- マルチモーダル情報処理(統合・認識・表出)
- その他,ロボットと音に関連するもの
OS3: 作業をするロボット
- オーガナイザ
辰野 恭市(名城大学)
- 連絡先
tatsuno [at] meijo-u.ac.jp
- 概 要
作業をするためのロボットシステム及びそのための要素技術(作業分析・作業戦略)に関する論文を募集しています.技術ではなく,このような作業ができるロボットがあればよいと言う提案も併せて防臭しています.
OS4: データ工学ロボティクス
- オーガナイザ
大野 和則(東北大学),下坂 正倫(東京大学),山崎 公俊(東京大学)
- 連絡先
kazunori [at] rm.is.tohoku.ac.jp
- 概 要
本セッションは,ロボティクスと情報処理の技術を融合することで,日々変動する情報(データ)の中から,人や,人をサポートするロボットに役立つ知識とサービスの創出を目指す研究発表を広く募集いたします.実世界から収集した種々のセンサデータや,日々増え続けるビッグデータを対象とした,圧縮技術,機械学習,モデル化,特徴抽出/設計,状態認識などの要素技術,それらのセンサデータの知能ロボティクスへの応用に関係する研究について議論いたします.
OS5: 柔軟物の力学的機能の活用と理解
- オーガナイザ
平井 慎一(立命館大学),望山 洋(筑波大学)
- 連絡先
hirai [at] se.ritsumei.ac.jp
- 概 要
本OSでは,柔軟物体の機械構造から発現される合理的な機能の現象例を集めて概観するとともに,そこに内在 する力学原理を探るための理論的アプローチの可能性を探る.ソフトロボティクスに代表される柔らかいロボットの力学と制御,柔らかい 対象物を扱うロボット,柔らかさのセンシングとモデリング等,柔らかさに関連する講演を広く募集する.
OS7: 人工筋アクチュエータ・センサーシステム
- オーガナイザ
山北 昌毅(東京工業大学)
- 連絡先
nkama [at] fr.dendai.ac.jp 【釜道 紀浩(東京電機大学)】
- 概 要
介護ロボットやホームロボットなど,人と直接接触,あるいは協調する必要のあるロボット技術において,小型軽量で,かつバックドライバビリティを持つアクチュエータや,フレキシブルで2次元的なセンサー技術が求められている.これらは生体筋を指向した技術であり,人工筋アクチュエータ/センサーシステムと呼ぶ.本セッションでは,その様な研究に関係した論文,例えば機能性高分子を用いたアクチュエータやセンサー,あるいは運動性バイオ材料を用いたロボットシステム,その他,関連したソフトアクチュエータ,ソフトセンサーについての研究を募集する.
OS8: インターネットとロボットサービス〜クラウド時代のロボットサービスとRSiの取り組み〜
- オーガナイザ
成田 雅彦(産業技術大学院大学),岡林 桂樹(富士通研究所)
- 連絡先
narita-masahiko [at] aiit.ac.jp
- 概 要
サービスロボットはスタンドアロンでのサービスから,ネットワークを利用しクラウドと連携する時代へと変わりつつあります.クラウドと連携することによりロボットの機能や性能の向上が可能となります.一方,スマートフォンをはじめとする携帯端末は,カメラのみならず多くのセンサが搭載され,クラウドとの連携が進んでいます.そこで,本OSでは,ロボットを中心に進化したモバイル機器も含め,クラウドを結ぶプロトコル仕様やサービス例,指令方式,知能の分散アーキテクチャなどに関する検討,考察,事例,成果を幅広く募集します.また,本学術講演会の併設で開催されます,「RSNPを利用したロボットサービスコンテスト」に関する投稿につきましても本OSで受け付けます.インターネットを利用したロボットサービスのアイデア,コンセプトなど奮ってご応募下さい.
OS9: 機構知
- オーガナイザ
武居 直行(首都大学東京),石橋 良太(首都大学東京),望山 洋(筑波大学)
- 連絡先
ntakesue [at] sd.tmu.ac.jp
- 概 要
アクチュエータ,センサ,コンピュータ制御などの発展によりロボットが高性能になっている一方,ロボットの中の「機構」がときとしてアクチュエータ制御だけでは実現しえない能力を生み出す.「機構知」とは,実用的で革新的な機能・価値を実現するシンプルな機構を生み出すための知の集合体である.本OSでは,これまでのロボティクスの発展に資する機構知の実例を集め体系化するとともに,理論的枠組みや設計論の構築を目指す.
OS10: 月・惑星探査ロボット
- オーガナイザ
西田 信一郎(宇宙航空研究開発機構),久保田 孝(宇宙航空研究開発機構)
- 連絡先
nishida.shinichiro [at] jaxa.jp
- 概 要
月・火星の表面およびクレータ内などの極限領域などの探査ロボット,探査のための拠点構築ロボットや有人活動支援ロボット等につき,最新の研究・開発の成果を報告する.
OS11: ロボット感動教育
- オーガナイザ
琴坂 信哉(埼玉大学),佐藤 知正(東京大学)
- 連絡先
kotosaka [at] mech.saitama-u.ac.jp
- 概 要
ロボット教育は,ソフトとハードを融合できる人材教育,先端的なメカトロニクスやものつくり教育,また,教育を通じた国際貢献という意味で重要な分野となりつつあります.本OSでは,昨年に引き続き,ロボット教育の体系的アプローチ確立を目指して,ロボット教育の検討及び議論の場を提供することを目的とします.ロボットコンテストの実践事例,ロボット設計製作演習の教育カリキュラム,ロボット学の教育プログラム,地域連携による科学技術教育などに関する検討や考察,成果を募集致します.
OS12: ヒューマンサポートロボティクス
- オーガナイザ
藤江 正克(早稲田大学),王 碩玉(高知工科大学),安藤 健(パナソニック)
- 連絡先
mgfujie [at] waseda.jp
- 概 要
超高齢社会に突入した先進国では,高齢者・障害者・有病者のみならず,医師,看護師,セラピストなど医療福祉に関わるあらゆる人を支援するロボットテクノロジーが必要とされている.本OSでは,診断,手術,リハビリ,看護,介護,日常生活に関わる人を支援するロボットテクノロジーに関する計測技術,制御技術などの基本技術の提案・開発,それらの技術を動物やヒトに対して使用したときの評価実験,さらにはそれらの技術の実用化に関する講演を広く募集します.
OS13: ハプティクスとモーションコントロール
- オーガナイザ
大石 潔(長岡技術科学大学),下野 誠通(横浜国立大学),桂 誠一郎(慶應義塾大学)
- 連絡先
ohishi [at] vos.nagaokaut.ac.jp
- 概 要
ロボティクスによる将来の高度な人間支援を実現するためには,人間を含む周囲環境とロボットとの間のインタラクションを考慮した運動制御技術や,触覚情報や力覚情報を理工学的に取り扱う技術の発展がますます期待されています.本オーガナイズドセッション「ハプティクスとモーションコントロール」では,触覚・力覚情報の抽出・ディジタル保存・加工・伝送・再現に関するハプティクス技術と,それらの基盤となる力制御や双方向制御など高度なモーションコントロール技術に関する講演を幅広く募集致します.
OS14: 微細作業
- オーガナイザ
谷川 民生(産業技術総合研究所),新井 健生(大阪大学),新井 史人(名古屋大学)
- 連絡先
tamio.tanikawa [at] aist.go.jp
- 概 要
微細作業,マイクロ・ナノマニピュレーション,分子操作,細胞操作,生体組織等のハンドリング,バイオMEMSやμ-TAS関連技術,微小組立システムと要素技術,微細加工,精密位置決め技術,マイクロ・ナノセンサ・アクチュエータ,マイクロ・ナノデバイス,マイクロ・ナノ計測,観察システム,仮想現実感,ヒューマンインタフェース,バイオインタフェース,バイオマシン融合技術,バイオアセンブラなど,微小物体の操作や微細作業にかかわる各種デバイス,加工,計測,制御,システム設計,ヒューマンインタフェースなどに関する講演を広く募集いたします.
OS15: 確率ロボティクス 〜行動学習から記号創発まで〜
- オーガナイザ
杉浦 孔明(NICT),長井 隆行(電気通信大学),谷口 忠大(立命館大学)
- 連絡先
komei.sugiura [at] nict.go.jp
- 概 要
本セッションでは,実世界理解やヒューマンロボットインタラクションにおける,確率モデルおよび統計的機械学習の応用について議論します.行動学習や音声・画像処理などの要素技術と記号創発への展開,およびそれらの研究基盤に関する研究発表を広く募集いたします.
- スキルの学習,模倣学習,動作の分節化,動作認識,行動の記号化
- 物体学習,一般物体認識,環境の分節化,実世界理解,マルチモーダル学習
- 記号創発ロボティクス,シンボルグラウンディング,身体像の獲得
- 語意学習,言語獲得,発話理解,対話戦略最適化,セマンティックマルチモーダルインタラクション
- グラフィカルモデル,強化学習,能動学習,位置推定,状態推定,ノンパラメトリックベイズ
- 確率ロボティクスの研究プラットフォーム,データベース,ベンチマークテスト
OS16: 人間機械協調
- オーガナイザ
辻 俊明(埼玉大学),平田 泰久(東北大学)
- 連絡先
tsuji [at] ees.saitama-u.ac.jp
- 概 要
製造・医療福祉・生活分野等において,ロボットによる人間支援を実現するために,人間機械協調技術の確立が重要な課題となっています.本セッションは人間機械協調の高度化を目指し,安全,パワーアシスト,操作支援,人間の運動認識等の技術を中心に構成いたします.その他,人間と機械の力学的インタラクションを処理する技術に関して要素技術からアプリケーションまで幅広く講演を募集いたします.
OS17: 実生活データに基づく生活機能デザイン
- オーガナイザ
西田 佳史(産業技術総合研究所),松本 吉央(産業技術総合研究所)
- 連絡先
y.nishida [at] aist.go.jp
- 概 要
生活関連疾患の増大や生活環境の激変に伴い,IRTを活用し,多職種連携で科学的に生活機能のデザインを進めるための方法論の確立が新たなロボティクスの問題となっています.ここでの生活機能デザインとは,一人一人のより良い社会参加の実現を目的に,データに基づいて人の生活を心身機能,活動機能,社会参加機能の側面から定量的・構造的に捉えることで,生活の全体像を把握し,ありたい生活を設計したり,生活の全体像に明確に位置づけられたIRTを開発していくための方法論です.本OSでは,1.IRTやセンサホームを用いた生活データベース構築技術,2.実生活データに基づく人の日常生活機能を解明する研究(生活の定量的理解や構造的理解の手法),3.生活の定量的・構造的理解に基づく生活設計理論・生活支援機器開発の研究,4.生活機能デザインの効果評価法の研究などの研究発表を募集します.
OS18: 空間知
- オーガナイザ
和田 一義(首都大学東京),新妻 実保子(中央大学)
- 連絡先
k_wada [at] sd.tmu.ac.jp
- 概 要
空間知とは,人,環境,および空間に分散したシステム群の相互作用により構成される分散的情報構造化空間によって,人あるいはロボットなどの認知・行為主体の身体的能力,認知能力,および情報処理能力の拡張をもたらす知能化空間:「身体拡張性」に関する,学術的体系化を目的として提案するものである.空間知では,人間の拡張身体化(ヒト),さらにその空間で生じる事象(モノ,コト)の記述,さらにそれらの情報空間での共有プロセスについて,構成論的アプローチによる理解と応用を目指す.
OS19: 筋骨格ロボティクス
- オーガナイザ
藤川 智彦(大阪電気通信大学),辻 俊明(埼玉大学)
- 連絡先
tsuji [at] ees.saitama-u.ac.jp
- 概 要
近年のロボット制御技術の進化は著しいが,その動きが動物やヒトの機敏で柔軟な動きとは程遠いことは明らかである.そこで本セッションでは生体の機構,筋配列に着目し,その制御特性を応用したロボットの研究成果を募集する.拮抗筋駆動,腱駆動,2関節筋などの様々な視点から話題を提供し,議論を展開することにより,動物やヒトが生物固有の高度な制御特性を有する原理を解明する足がかりを作る.そしてその成果をヒューマノイド,福祉機器,人間機械協調系等へ実装した場合の応用可能性を探る.
OS20: カーロボティクス
- オーガナイザ
菅沼 直樹(金沢大学)
- 連絡先
suganuma [at] puma.ms.t.kanazawa-u.ac.jp
- 概 要
近年,自動車が単なる乗り物としての役割からドライバの移動をサポートする乗り物として進化を遂げつつある.このような状況の中で,特に米欧を中心としてロボットと自動車の分野の融合が進み,一部では公道での無人自動運転が行われるなど活発な研究がなされている.本セッションでは,自動車における移動ロボット技術を活用した,センシング,パスプランニング,制御などの分野に関する研究や,ITSにおける各分野の最新の研究状況について議論を行う.
OS21: 小惑星表面移動探査ロボット
- オーガナイザ
吉田 和哉(東北大学),吉光 徹雄(宇宙航空研究開発機構),
久保田 孝(宇宙航空研究開発機構)
- 連絡先
yoshida [at] astro.mech.tohoku.ac.jp
- 概 要
2010年6月に地球帰還した「はやぶさ」の成功を受けて,小惑星表面のロボット探査が注目を集めている.
しかしながら,小惑星表面は重力が小さく,環境も苛酷であるため,表面を自由自在に移動することは容易ではない.本セッションでは,小惑星表面における移動探査,科学探査へ向けた新しい機構,制御方式,ロボットシステムの設計などに関する野心的な研究論文を募集する.
OS22: バイオマニピュレーション
- オーガナイザ
中島 正博(名古屋大学),福田 敏男(名古屋大学)
- 連絡先
nakajima [at] mein.nagoya-u.ac.jp
- 概 要
ナノメートルからセンチまでにわたるマルチスケール操作技術を基盤として,バイオや医学分野との連携を密にした新しい工学的手法を用いた細胞操作に関する研究を中心として構成します.
生体材料応用技術,単一細胞操作,細胞内の遺伝子導入,人工細胞系,細胞群の操作技術,細胞分離・培養・固定技術,細胞組織の設計・組立て・再構成技術,局所環境制御技術,組織内の力学的・化学的計測・刺激操作などの手法に基づき,能動的な相互作用を引き起こし,バイオ・医療分野における新たな仕組みの解明や応用分野の開拓を目指した幅広い講演を募集します.
OS23: 我が企業のRobotセッション 〜学生へ向けての会社情報〜
- オーガナイザ
長瀬 雅之(セック)
- 連絡先
nagase [at] sec.co.jp
- 概 要
企業のロボット開発状況の情報を提供するセッションです.研究活動の成果,経験を紹介することで,エンジニアの企業での活躍状況に理解を含め,社会的に育成が望まれている学生の就業力強化に貢献するものです.
OS24: 安心ロボティクス
- オーガナイザ
上出 寛子(大阪大学),新井 健生(大阪大学),福田 敏男(名古屋大学)
- 連絡先
kamide [at] arailab.sakura.ne.jp
- 概 要
本OSでは,人間とロボットの関係性における適応概念として安心感を取り上げ,工学・心理学など様々なアプローチから議論を行います.ロボットに対する心理評価や,人間の感性に影響するロボットデザイン,人間とロボットの社会的な関係性を扱う様々な実証・理論的研究について広く募集をいたします.
OS25: 移動知とその新展
- オーガナイザ
近藤 敏之(東京農工大学),太田 順(東京大学)
- 連絡先
t_kondo [at] cc.tuat.ac.jp
- 概 要
生物システムの本質は,無限定環境において,身体・脳・環境間の動的相互作用を通じて外界を認知し,生成されたタスク目的達成のために,リアルタイムかつ適応的に自らの身体性にマッチした運動・行動を発現させる知的能力「移動知」を有することである.本セッションでは,神経生理学的知見とシステム工学技術を有機的に統合してこの適応的運動・行動発現能力の解明にアプローチする研究やその知的人工物システム(ロボット)設計等への応用に関する取り組みを中心に講演を募集する.またこのような「移動知」研究を発展させ,運動機能障害や精神疾患といった適応機能障害の生成機序のモデル化やそれに基づく疾病予測,さらには効果的な療法の開発を指向する研究成果についても幅広く講演を募集する.
OS26: RTミドルウエアとオープン化
- オーガナイザ
安藤 慶昭(産業技術総合研究所),山下 智輝(前川製作所),
神徳 徹雄(産業技術総合研究所),水川 真(芝浦工業大学)
- 連絡先
n-ando [at] aist.go.jp
- 概 要
ロボットシステムの複雑化から,近年はRTミドルウエアやROS等のロボットに特化したソフトウエアプラットフォームを利用したロボットシステム構築が主流になりつつあります.こうしたプラットフォームの利用に加えて,効率的なロボットシステム開発には,シミュレータや各種ツールの利用,XP (Extreme Programming) やCI (Continuous Integration)等の開発プロセスの適用が欠かせません.本OSでは,ロボット用プラットフォームのアーキテクチャ,ツールや開発プロセス,モジュール化や実システムへの適用手法などの効率的ロボットシステム開発に資する講演を募集いたします.
OS27: 最新の制御理論によるロボット制御の新たな展開
- オーガナイザ
山下 裕(北海道大学)
- 連絡先
yuhyama [at] ssi.ist.hokudai.ac.jp
- 概 要
H無限大制御に代表されるアドバンストコントロールも徐々に知れ渡り,ロボティクスにおいて制御理論の立場から研究をすすめる動機が薄れているようにも思える.しかしながら,非線形制御など理論的な研究はどんどん進んでいる状況であり,これからもロボティクスにとって有用な理論が現れてくるであろうことは間違いない.本OSは,制御分野,特に制御理論から見たロボティクスに関する研究を集めたものであり,新しい制御分野の研究をロボティクス分野に紹介できたらよいと考えている.
DS1: GCOE 認知脳理解に基づく未来工学創成
- オーガナイザ
石黒 浩(大阪大学),浅田 稔(大阪大学),不二門 尚(大阪大学),
苧阪 満里子(大阪大学)
長井 志江(大阪大学)
- 連絡先
yukie [at] ams.eng.osaka-u.ac.jp 【長井 志江(大阪大学)】
- 概 要
人間の脳の高次機能,すなわち認知脳の理解に基づきながら,状況や目的に応じた多様な手段で人間に情報提供する,情報・機械システムの開発について議論します.ロボット研究と認知科学研究,脳科学研究を融合した「認知脳システム学」という新たな学問体系の確立を目指して,人間に親和的なロボットやセンサネットワークの開発,それらを利用した記憶や推論のメカニズムの探求,また人間と機械とを直接つなぐブレイン・マシン・インターフェースの開発などについて,本拠点での取り組みを発表します.
DS2: GCOE 情報通信による医工融合イノベーション創生の関連研究
- オーガナイザ
河村 篤男(横浜国立大学),濱上 知樹(横浜国立大学)
- 連絡先
kawamura [at] ynu.ac.jp
- 概 要
将来の高度安全安心社会における多種多様な人間支援の実現に向け,ロボティクス技術は生産・加工技術や情報・通信技術などを始めとした工学領域内での他技術との融合発展に加え,医療・福祉領域などとの横断的学術領域へと幅広く応用展開されることが強く望まれています.本展開セッション「GCOE情報通信による医工融合イノベーション創生の関連研究」では,横浜国立大学がグローバルCOEプログラムや未来情報通信医療社会基盤センター重点プロジェクト,工学研究院学際プロジェクト研究,ロボティクス・メカトロニクス研究拠点活動などを通じて,有機的に連携推進しているロボティクス技術の開発研究成果を広く紹介し,上記のような横断的学術領域におけるロボティクス技術の将来展望について活発な議論を行うことを目的としております.
DS3: ロボット行動デザイン
- オーガナイザ
稲見 昌彦(慶應義塾大学)
- 連絡先
inami [at] inami.info
- 概 要
「JST ERATO五十嵐デザインインタフェースプロジェクト」は,これまでにない高度なビジュアルコミュニケーションおよび自己表現を手軽に行うことを可能にするソフトウェア技術基盤を築き,個々人が創造力を発揮できる社会を実現することを目標としている.具体的には,プロでない普通のユーザが,3次元CGやアニメーションなどの映像表現を実現したり(映像表現グループ),自分が使う衣服や家具などの道具をデザインしたり(生活デザイングループ),ロボットの行動を自分用にデザインすることを可能にするための技術開発(ロボット行動デザイングループ)を行っている.本セッションでは「ロボット行動デザイングループ」による,普通のユーザがロボットをはじめとするさまざまなデバイスに対し,簡単に指示を行い,「痒いところに手が届く」よう自在に動かすことを目指した研究成果報告を行う.
DS4: NEDO 次世代ロボット知能化技術開発プロジェクト
- オーガナイザ
佐藤 知正(東京大学),大道 武生(名城大学),有木 孝夫(NEDO)
- 連絡先
tomo [at] ics.t.u-tokyo.ac.jp
- 概 要
次世代ロボット知能化技術開発プロジェクトは,RTミドルウェアを利用して,ロボットがロバスト性をもって稼働するために必要な環境・状況認識能力や,自律的な判断能力および作業の遂行能力向上といった知能要素をモジュール化し,再利用可能とするために蓄積・管理および組み合わせを可能とする事を目的して昨年度まで実施しておりました.今回のセッションでは,本プロジェクト成果の報告の他,RTミドルウェアを利用した知能モジュール による要素技術やアプリケーションについての講演を募集いたします.
DS5: NEDO 生活支援ロボット実用化プロジェクト
- オーガナイザ
比留川 博久(産業技術総合研究所),貞本 敦史(NEDO)
- 連絡先
hiro.hirukawa [at] aist.go.jp
- 概 要
近年,ロボット技術は,介護・福祉,家事,安全・安心等の生活分野への適用が期待されています.しかしながら,生活支援ロボットの安全性技術に関する内外の規格等が未整備であるために,実用化がなかなか進んでいません.平成21年度から実施している本プロジェクトは生活支援ロボットの安全検証手法とロボットの対人安全技術を開発し安全基準の策定を目指すプロジェクトです.本セッションでは,プロジェクト概要,安全性検証手法,ロボットの安全技術とその評価技術を紹介し,これから生活支援ロボットを製品化しようと考えている方々に必要不可欠となるロボット安全について議論したいと思います.
DS6: NEDO 内視鏡下手術支援システムの研究開発事業
- オーガナイザ
橋爪 誠(九州大学),佐久間 一郎(東京大学),鎮西 清行(産業技術総合研究所)
藤本 英雄(名古屋工業大学)
- 連絡先
mhashi [at] dem.med.kyushu-u.ac.jp
- 概 要
近年,がん治療に関する内視鏡手術が増加する傾向にある一方,微細な作業や制限された視野内での高度な手術技術が求められるなど,執刀医をはじめとする医療従事者の負担が大きいという課題がある.本事業では,この課題を解決するため,医学,工学分野の密接な連携・協力体制の下,リアルタイムセンシング技術,マニュピュレーション技術,情報処理技術の各要素技術を融合した内視鏡下手術支援システム機器を開発し,医療従事者と患者双方の負担を軽減することを目指している.本セッションは,開発したシステムや技術要素について紹介する.
DS7: 人ロボット共生学
- オーガナイザ
三宅 なほみ(東京大学)
- 連絡先
nmiyake [at] p.u-tokyo.ac.jp
- 概 要
社会が高度に情報化しロボットが日常生活の中に入ってくる近未来では,人々と関わることで人もロボットも一緒に賢くなれるような共生型のロボットの実現が期待されている.本OSでは,人と関わり合う中で人々の関わり合いや学びを促進し,またそのようなインタラクションから学ぶことができる共生型のロボットの実現に向けた講演や,ヒューマンロボットインタラクションに関わる講演を広く募集する.
SS1: 新しいロボット産業分野の創生のための支援体制
−ロボット技術が事業に成長するためのファイナンス戦略は何か?−
- オーガナイザ
石川 正俊(東京大学)
- 連絡先
Masatoshi_Ishikawa [at] ipc.i.u-tokyo.ac.jp
- 概 要
日本のロボット技術は,優れた研究成果があっても,それらの成果を社会に還元し,新たな事業として成長させる経験が乏しく,それを実現するための手段や戦略が確立していない.研究者の多くは良い成果があれば,事業化はなされるという妄想にとりつかれ,投資家はまだ見ぬマーケットには投資しないというデッドロック状態が垣間見える.これを打開するため,24年度より開始された文科省の「大学発新産業創出拠点プロジェクト」を始め,官民で様々な取り組みが行われている.しかしながら,ファイナンス戦略の重要性については,研究者はもちろんのこと,投資家もロボット分野の特性を理解した戦略が見えているとは言いがたい.そこで,現状を打開し,新たな視点を模索するため,経験豊かな方からご発表をいただき,今後の方向性を議論する.
SS2: 災害関係記録分科会からのメッセージ
- オーガナイザ
大須賀 公一(大阪大学),川村 貞夫(立命館大学)
- 連絡先
osuka [at] mech.eng.osaka-u.ac.jp
- 概 要
日本中でこれまでおこった大災害の被害実態を災害の種類や地域性を考慮して調査し,今後の災害に対して工学として何が貢献できるかを検討する基礎データをまとめる.それによって眼前の発災現象をありのままに捉え,常識や先入観に捕われない目で将来の災害対応システムの構築を考察するための本質を探る足がかりとしたい.
SS3: 産学連携セッション〜産業用ロボットイノベーションへのチャレンジ〜
- オーガナイザ
小平 紀生(RSJ産学連携委員会/三菱電機)
- 連絡先
Kodaira.Norio [at] eb.MitsubishiElectric.co.jp
- 概 要
リーマンショック後,製造業の急激なグローバル化に伴い,ロボット産業の国際競争も一層厳しくなった.新たなメガコンペティションの時代を迎えた産業用ロボットにとって,産学双方からのアプローチにより社会価値の高いイノベーションを追求することは学会の持つ重要なミッションであり,本セッションにて議論を深める.
SS4: 原子力ロボット技術と可能性 -第1部-,-第2部-
- オーガナイザ
大道 武生(名城大学),川村 貞夫(立命館大学)
- 連絡先
oomichi [at] meijo-u.ac.jp
- 概 要
第1部
3.11の福島第1原発事故対応についてはロボットへの強い期待があったが,これまでのロボットの活躍には種々の指摘がある.これまでのロボットの実用,研究,開発について冷静に分析し,その成果と課題を整理するとともに,今後の足がかりを討論する.
第2部
原子力ロボット技術と可能性-第1部-に続き,40年かかるといわれる廃炉作業,原子力ロボットの学術的視点,人材教育等の今後の取り組みを討論する.
SS5: 日本ロボット学会の次世代構想
- オーガナイザ
小平 紀生(RSJ将来構想委員会/三菱電機)
- 連絡先
Kodaira.Norio [at] eb.MitsubishiElectric.co.jp
- 概 要
本セッションでは次世代に向けた日本ロボット学会のあるべき姿に関する提言とパネル討論を行う.本提言を行うために今年度より若手の研究者,教育者を中心とした次世代構想分科会を構成し,現状の問題のみにとらわれることなく学会のあるべき姿をそもそも論から議論を行なってきた.ここで発表される提言案は今年4月から分科会で行なってきた議論をまとめたものであり,パネル討論を通じて提言案の深化,修正,発展を行い,実現に向けた可能性を探っていく.